動脈瘤のNeckにたどりつき,Neck周囲,さらにはDomeと周囲を剥離してClipを入れるスペースを作ります.
この時,丁寧に丁寧に周りの血腫をめくっていこうとすると,ヘラや玉つき棒の動きが小さくなりがちです.その動きは,ついDome壁と平行に,しずしずと動かしてしまいがち.でも,それではClipを入れるスペースが小さくなるし,何より,血腫の陰に隠れていたBlebをつついて出血させてしまう恐れがあります!
動脈瘤のDome・Neck周囲組織との剥離は,垂直に行いましょう.血腫をDomeから離していくイメージで.ゆっくりと離していって,そこで突っ張ったものがあれば,鋭的にハサミで切ります.できたスペースに水が回るようにすると,思ったより広いスペースが得られます.
ゆっくりと垂直にはく離したら,隠れていたBlebをつつく恐れもありません.
2007/04/28
動脈瘤と周囲組織の剥離の仕方
投稿者
いのみちお
時刻:
2:34 午前
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ラベル: cerebral aneurysm, 動脈瘤
2007/04/07
Neckを見る時は,視野の方向を変えながら
2007/02/06
マイクロ(顕微鏡)の視野は,開頭の角を有効に使う
顕微鏡の視野は,せっかく開頭した角のギリギリを,積極的に使いましょう.
例えば,Acom動脈瘤を見上げる場合,外側前方の角(左図の黄色い領域)を有効に使って視野を得る.
例えば,外側を向いたIC-PCやMCA ANの場合.
こんな時,視野を得るために正中側に十分な開頭が必要です.
正中前方の角(左図の黄色い領域)を有効に使って視野を得ましょう.
投稿者
いのみちお
時刻:
9:32 午後
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ラベル: cerebral aneurysm, マイクロ, 動脈瘤
前頭葉と側頭葉: Sylvian fissureを開ける時の見方
2007/01/17
血管にまたがった動脈瘤は,まず奥側をつぶす

血管の上にまたがったようにNeckがある動脈瘤にクリップをかけると,どうやってもNeckが余る.その時は,視野の奥側(母動脈の向こう側)のNeckをつぶすようにクリップをかけるのが鉄則.奥側に傾けてクリップをかけるので手前のNeckが余るが,そこには後でMini clipでも追加でかけてつぶせばよい.
逆に視野に入る手前のNeckをつぶして,奥を余すと,後でどうしようもなくなってしまう.
投稿者
いのみちお
時刻:
10:37 午後
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ラベル: cerebral aneurysm, クリップ, 動脈瘤
2007/01/01
極端に太さの違う静脈は枝分かれではない・・・の法則
2006/12/05
開頭血腫除去術 開頭のこつ
脳出血の開頭は,なれないうちは大きめにする.
Corticotomyは数cmですむので,基本的には大きな開頭は必要ないが,小さい開頭は,硬膜切開の時に脳がふくれあがってしまう.
皮切は,開頭をかこむようなクエスチョン型(前頭側頭開頭),側頭部・後頭部は山型で裾を広くする.
慣れてきたら上記の理由でStraight incisionで十分になる.
小脳出血は腹臥位→両側後頭開頭が多いが,側臥位で頭をさらに回して,血腫直上にStraight incisionして開頭すると早い.(急ぐときはむしろそうすべきという意見というか,提言というか,命令?もあります.)しかし,これをやってみると,術野は十分広いが,術者の体勢がとても窮屈になり,かえって時間がかかる場合もあります.それなりの経験がないとできないかもしれません.
2006/11/18
開頭血腫除去のこつ01
血腫除去のこつ
皮切: Straight skin incisionでも充分
Corticotomy:皮質のみではなく皮質下まで一気にする.
Corticotomyの入り口はくずれやすいので,サージセルをしいておく.
Approachの方向は一番大事な部分に向かっていく.
血腫は転がすようにして取り出す.
ブラインドになるところにサクションをつっこまない.
サクションは3,4番もつかってどんどん血腫をとる.時には両手にサクションを持つことも.
右手がバイポーラなら,血腫を割る.バイポーラを開き気味にしてフォークのように血腫に突き刺し,サクションと交互に使って血腫を回転して引きずり出す.
右手に脳ベラでも良い.
血腫を吸っていて,壁に近くなり液状成分が出てきたら血腫腔に薄い綿を敷いて,それを介して吸引し視界を良くする.
2006/10/28
左手はむしろ力強く
左手は強く使う.
うまい人とのスピードの違いは,大胆な手の動きにある.特に左手の動きが大事.丁寧なつもりでそっとそっとやっていると,時間がかかる.スピーディにやるためには,左手サクションで組織を,大胆に引く,抑える,よける.
手術は左手の動きが大事とはよく言われるが,術中にしっかりこれを意識しないと,左手は大胆に動かない.症例をこなして慣れれば,動くようにはなるが.初心者・中級者は意識して左手を大胆に使う.自分の感覚より,強めに左手を使っても,だいたいは問題ない.むしろビビリすぎていることが多い.特に山場に近づくと.もちろん,神経や穿通枝を引っかけないようにはしなければいけないが,視神経なんか思ったより動かしても大丈夫・・・かな.
基本はやっぱり左手サクション
左手には,もちろんいつもサクションを持つ.マイクロの手術では,出だしから2番サクションで,少々も込みいってきてもこれでなるべくこれで進める.細いサクションを持つと手術の展開が遅くなってしまうから.脳や血管を傷つけたくないと思うと,つい細いサクションにして丁寧にやってる気分になるが,そこは自分に言い聞かせて太めでがんばる.でも,狭くなってきたらスパッとフクシマサクション4Mか4Lに切り替える.なるべくこれで頑張る.動脈瘤のNeckを剥離なんてところでは3Lにすることもある.NeckとA2の間に隙間がなければ,2Lも使う.
何かにとらわれず,場面・場面で最適なサクションを大胆に選ぶ.
サクションは必ず手元から数cmで30度曲げる.これで,視野が開ける.顕微鏡のじゃまにならない.
バイポーラはゆっくり開く
バイポーラで剥離をする時は,ゆっくり開く.
Sylivan fissureなどを剥離するときは,バイポーラで鈍的剥離を少しずつして,突っ張ったくも膜やTrabeculaをハサミで切って展開していく.動脈の周囲でバイポーラをサッサッサ,パッパッパと素早く開き・閉じを繰り返すと,うかつにPerforatorを引っかけてしまう恐れがある.Acom周囲でこれをやると,Heubnerをひっかけてえらい目に遭うかもしれない.
なので,バイポーラの使い方は,常に自分に言い聞かせて,ゆぅっくりと開く.血管を引っかけてないか,注意しながらゆっくりと開く.動脈を引っかけていたら,開く手をぴたっと止める.開いて,Trabeculaが突っ張っていたら,サクションをそこに入れて,血腫や髄液を吸引して視界を良くしてからハサミで切る.
この作業を繰り返す.
慣れると,ゆっくりと手を動かしているように見えて,結構スピーディーなアプローチが可能になるかも.
バイポーラはゆっくり開く.



