2007/04/28

動脈瘤と周囲組織の剥離の仕方

動脈瘤のNeckにたどりつき,Neck周囲,さらにはDomeと周囲を剥離してClipを入れるスペースを作ります.
この時,丁寧に丁寧に周りの血腫をめくっていこうとすると,ヘラや玉つき棒の動きが小さくなりがちです.その動きは,ついDome壁と平行に,しずしずと動かしてしまいがち.でも,それではClipを入れるスペースが小さくなるし,何より,血腫の陰に隠れていたBlebをつついて出血させてしまう恐れがあります!



動脈瘤のDome・Neck周囲組織との剥離は,垂直に行いましょう.血腫をDomeから離していくイメージで.ゆっくりと離していって,そこで突っ張ったものがあれば,鋭的にハサミで切ります.できたスペースに水が回るようにすると,思ったより広いスペースが得られます.
ゆっくりと垂直にはく離したら,隠れていたBlebをつつく恐れもありません.

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