2007/05/05

ロベクトミーは思い切って

Interhemispheric app.を習得しなければと思いつつ,未だにTranssylvian app.でAcom ANの手術をすることが多いです.

高い動脈瘤の時はCingulate gyrus(帯状回)のLobectomy(ロベクトミー)をします.当然,Lobectomyの向こう側はすぐに動脈瘤のDomeなので,どうしても破裂が怖くて,Lobectomyはちょこちょこと少しずつやりがちです.なるべく脳を吸引する範囲を小さくしたい心理も働くと思います
しかし!はじっこからチョコチョコ吸引していては,著しく手術が滞ってしまいます.マイクロでいっぱいとったように見えても,実際は小指の先ほどもありません.もちろん,そのくらいで症状は出ません.(と先人が言っている).
と,いうことでイラストの如く,ロベクトミーの範囲をしっかりきめて,その範囲は一気に吸ってしまいましょう.イラストよりもっと大きくてもいいかもしれません.A2やDistal neckをしっかり確かめられるところまで吸いましょう.


ロベクトミーの手順
1.吸う範囲を決める.
2.ロベクトミーの予定線のくも膜をバイポーラで凝固してはさみで切開.
3.脳皮質を太め(2~3)のサクションでどんどん吸っていく.
4.向こう側のくも膜が出るまで吸う.

動脈瘤は,ロベクトミーの向こう側のくも膜の,さらに向こう側なので,思い切って吸いましょう.

0 件のコメント: