2007/05/14

CEAは止血をしっかり

CEAのアプローチは,もちろんマクロで手術をするわけですが,脳の手術に比べてつい止血を怠りがちです.自分では,バイポーラでねちねちと止血しているつもりですが,いつのまにか結構赤くなってます.早く内頚動脈の末梢を確保したくて,急ぎがちなのもあるかもしれません.
気をつけるべきなのは,アプローチのはく離の際は,とにかく水できれいにしながら止血をしまくって,脳の手術並みにきれいな術野を保ちましょう.
きっと結果としてその方が早く,問題なく終わるでしょう.

ところで,各動脈を確保・遮断して内頚動脈をPlaque含めて切開する時に,Plaque部分では血管内腔(血液の通る腔)を確保して切った方が望ましいと考えます.しかし,もちろん血管内腔はものすごく狭窄しているので,そこを確認しながら切開するのは容易じゃないどころか,内腔を見失ってしまうこともたびたびです.しかも,この間は遮断状態なので,あせる時間帯でもあります.
不思議なのは,この辺のことが手術書などを見ても全然書いてないことなのです.それはつまり,CEAの上手な方々は,Plaqueの切り方に特にこだわりはないってことなのですよね.血管内腔を意識しないで切り込んでも問題ないってことなのでしょうか?

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