2007/06/20

クリップは,視野を替えて横から見てかける

Neckを確保して,クリップを入れるスペースを作りました.さあ,クリッピングです!という場面です.
クリップを入れるスペースを確認できる視野は限られることが多く,一方向しかないことが多いです.
左図①のように,クリップを入れる方向と同じ視野(クリップ越しに見る,またはクリップとタンジェントに見る)のまま,クリップ挿入することが多いかと思います.私も以前はそうしてました.それで,クリップを閉じながら,クリップ先端が届いているかをのぞくように確認してました.

しかし,クリップを垂直に見る方向の視野にすると(左図③),クリップの深さがわかりやすくなります.なので,クリップを入れる方向,スペースを確認したら,思い切って視野を左にふって(左図②),クリップを挿入して閉めましょう(左図③).MCAでは特に有効ですが,Acomでもなるべくマイクロを左に振った方が良いです.
施設によっては,①の状態でクリップを差し込んで,右手をそのままにして,左手でマイクロを動かして視野を変えて,クリップを閉めるところもあります.しかし,このように,クリップを持ったままマイクロを動かすのは危険ですべきではないという意見もあります.
私は,そんな難しいことは出来ないので,視野を左側にしてから改めてクリップを差し込んでます.

2007/06/08

脳神経外科速報6月号


突然ですが,脳神経外科速報6月号に記事を書きました.論文ではありません.お薦めの本を1冊紹介するコーナーで,「ウェブ進化論」という本を紹介させて頂きました.
来月は脳外科医の料理についてのコラムが載る予定です.
http://www.medica.co.jp/sub/detail2.php?nid=0702001659&id=0702001659&shuruiflg=2&narabi=08

2007/06/06

SugitaClip TitaniumⅡ道内で初!


なんと当院がSugitaClip TitaniumⅡを道内で初めて使ったらしいです.
このクリップ,Yasagilよりよく開いて,閉鎖圧も強いのが売りです.
実際に持ってみると,もっともっといい感じです.
まず,専用の鉗子が小さくて軽い!Clip形状は思ったよりもずっとシャープで薄い感じ.

手術で実際にこのクリップを持って,大きく開いて動脈瘤にアプライしてみると,何というか「行ける!」という感じがしてきます.これはもう,使ってみないとわからないので,是非お薦めしたいです.