2009/03/11

慢性硬膜下血腫の血腫量を測定

普通の穿頭洗浄術で,いきなり生食を入れる前にチューブを硬膜下腔に入れて血腫を吸引します.以前はやってませんでした.「吸う」という動作が脳や血管を傷つけたらイヤだったので.

しかし,血腫を吸引してその量を大体把握するといいことがあります.
それは,CT,MRIでの所見に比べて吸引できる血腫量が少ないと,もしかして血腫が2層に分かれていて,その上層しか洗えていないことに気がつくわけです.
おおよそShiftしたり麻痺が出るくらいの血腫なら100mlは越えているでしょう.それに対して20~30mlしか吸えないときは,おかしいと考えてBurrholeから脳表が見えるか確認が必要です.見えなければ,Burrholeからでも隔壁や堅い血腫を破る必要があるかもしれません.

久々の更新の割には小ネタですみません.

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