2007/04/28

動脈瘤と周囲組織の剥離の仕方

動脈瘤のNeckにたどりつき,Neck周囲,さらにはDomeと周囲を剥離してClipを入れるスペースを作ります.
この時,丁寧に丁寧に周りの血腫をめくっていこうとすると,ヘラや玉つき棒の動きが小さくなりがちです.その動きは,ついDome壁と平行に,しずしずと動かしてしまいがち.でも,それではClipを入れるスペースが小さくなるし,何より,血腫の陰に隠れていたBlebをつついて出血させてしまう恐れがあります!



動脈瘤のDome・Neck周囲組織との剥離は,垂直に行いましょう.血腫をDomeから離していくイメージで.ゆっくりと離していって,そこで突っ張ったものがあれば,鋭的にハサミで切ります.できたスペースに水が回るようにすると,思ったより広いスペースが得られます.
ゆっくりと垂直にはく離したら,隠れていたBlebをつつく恐れもありません.

2007/04/07

Neckを見る時は,視野の方向を変えながら


さあ,いよいよ動脈瘤にたどり着いたら,Clipを挿入すべくNeckのはく離に取りかかる.もちろん,NeckにはDistalとProxymalがあって,どっちも充分な幅と奥行きをはく離する必要がある.
そこで!
場面的に結構緊張していたりすることもありますが,ついつい同じ視野で両方のNeckのはく離に取りかかったりします.(両Neckの距離が近いせいもあるかもしれません.)・・・図の真ん中
しかし,DistalとProxymalの奥の角度は当然違うので,それぞれのNeckをはく離する時は,面倒くさくってもマイクロをそれぞれに合うようにこまめに振って見ることが必要です.