2012/04/24

定位血腫吸引術

脳出血に対するステレオですが,自分のやり方は,手術室でなるべく血腫をほとんど吸引してしまうようにしています.
あまりそのようにやっている人は少ないかもしれませんが,私が過去に属した病院でのやり方を踏襲しております.

計測は普通にCT室でします.
計測に従ってフレーム組んで穿刺針入れて,そこからです.20mlまたは50mlの注射器でかなりの圧で引きます.少なくとも40mlくらいは術場で吸引します.CTでの血腫計測値とほとんど同じくらいの量をなるべく吸引したいところです.
そのようなやり方は,出血してから2,3日してからなら再出血はありません.
術後のCTでほとんど出血がなくなっていることが目標です.もちろん,血腫が硬い時もありあまり吸引できないときは無理しません.

こわごわドレナージだけ入れといて,あとで病棟で数日かけて出すのも良いですが,なるべく術場で決着をつけてしまいたいです.


2012/04/23

IC-PC AN クリップ押し込む時に注意

IC-PC動脈瘤はクリップをアプライすると,その奥にある硬膜にクリップのどちらかのブレードがぶつかって押し込めないことがあります.ICに沿って横曲がりクリップを使うことも多いのですが,術野によってはストレートや弱弯の方が使いやすいことも.
で,いざクリップをNeckに挿入して,向こうに先端がぶつかって,それ以上行かない気がして,少しずつ閉めるんですが,大体は先端がDome途中のIncomplete clipになりがちです.

もっとクリップを押し進める必要がありますが,その時にクリップがズルッ!とすべって急に入ってしまうので要注意です.術者がなれてないときは助手が横からそのことを言ってあげた方がいいかもしれません.